ヘイワ圧力鍋PC-60A画像

私が、寝かせ玄米を炊く時に使っているのは、【ヘイワPC-60A】という製品です。
ヘイワ圧力鍋PC-60A画像
ここでは、ヘイワPC-60A製品のメンテナンス方法とトラブルの対応、それに日頃の掃除方法について説明をしていきますね。
そして、最後の《まとめ》には、トラブルで寝かせ玄米がもちもちにならない、パサパサしてしまった時の調理方法もあるんです。

そもそも、圧力鍋のメンテナンスは「何だか面倒くさそう・・・」と思うことはありませんか?
やってみると、面倒というよりお料理道具を大切にする感覚がでてきますよ。
写真は、実際に私がやっているものを載せました。
何かの参考になれば幸いです (*^^*)



ヘイワ圧力鍋とはどんなもの?

ヘイワ圧力鍋は、純日本製のアルミ圧力鍋でガスコンロ専用アルミニウム製圧力鍋なので、IHには対応していません。
ガスコンロやカセットコンロ専用なのです。
アルミニウムがもつ熱伝導性のよさで、寝かせ玄米を炊く時にが短時間でおいしく炊ける製品で、玄米以外の煮物、蒸し物、スパゲッティーや他の炊飯料理にも使えるので重宝しております。
ヘイワ圧力鍋は、おもり式の圧力鍋で蒸気口に金属製のおもりをのせて穴を塞いでおき、圧力がかかって蒸気が出ると蒸気の力でおもりが揺れて音が鳴る仕組みになっています。鍋の内部温度は120℃になり、この高温がスピード調理の決め手となるのだそうです。
魚の骨、スネ肉、乾燥豆類などの調理は特に短時間で柔らかく煮上がり、ほとんどのものが従来の1/2~1/4の加熱時間で調理ができるので、ガス代や時間の節約になりますよ。

このヘイワ圧力鍋は、Amazonや製造元の山形県にある「鋳物屋」から直接購入できます。

鋳物屋では、補修部品が細かく販売されており、メンテナンスでわからない事も電話やメールで相談できるので安心ですね。

鋳物屋公式ホームページ(http://imonoya.co.jp/)

圧力鍋の購入時には鋳物屋が発刊された【圧力鍋で作るお料理ガイド Cooking Guide】の小冊子がついているのでとて参考になります。
こちらは、この圧力鍋の取扱い方法や、料理レシピがついてとてもわかりやすいですよ。
圧力鍋で作るお料理ガイド Cooking Guide小冊子

おもり式圧力鍋は安全なの?メリットとデメリットは?

このヘイワのPC-60Aは、圧力調整装置と安全装置を備えているし、PSCマークとSGマーク、2種類の安全マーク付きで安心して使用しています。

  • pscマークは、製品安全性協会の委託検査機関で、特殊検査に合格したことを示す表示です。
  • SGマークは、製品安全協会が消費者保護の上から、万一の場合を補償する表示です。

圧力鍋PSCマークとSGマーク

おもり式のメリットは、圧力がかかるとシュッシュ!という大きな音が出てからまた静かになるので、コンロから少し離れていても火を止めるタイミングがわかります。
なので、加熱のしすぎで食材がドロドロに溶けてしまうということはないのです。

デメリットというと、蒸気口から漏れる蒸気によってキッチンに湯気と食材の匂いが充満しやすいので、人によっては気になる場合があります。
(私の家族は、この匂いは「幸せないいニオイ!」と言ってくれてます 笑)
また、家族がTVを見ているときに調理をするとシュシュ!という蒸気の音がうるさいということもありますので、調理する時間帯を考えます。

圧力鍋の部品の名称は?

圧力鍋の部品の名称はおおまかに次のようになります。
圧力鍋の部品名称

圧力鍋内側安全パッキン

圧力鍋の使い方の注意点は?

圧力鍋の注意点を以下にあげてみました。

・空炊きにしない
→ 鍋やパッキンを痛めてしまいます。
ヘイワのPC-60Aは、内鍋がありますので、鍋本体に水を必ず入れてくださいね。

・材料を入れすぎない
→ 煮物の材料は水分を含めて、鍋の深さの2/3以上は入れないようにします。
→ 豆類は水分を含めて1/3を越えないようにし、圧力鍋にいれたら量を良く確認しましょう。

・この材料は使えません
→ 重曹、多量の油、シチュー、ポタージュ

・フタのセットを正しく
→ フタと本体の取っ手がぴったりと重なるところまで、取っ手を回しましょう。コンロへ圧力鍋を載せて、そして正確にノズルにオモリを載せます。これでフタのセットは完了です。

・ オモリが動いたら、オモリが止まらない程度の弱火にしましょう
→ 材料を入れた圧力鍋は強火にかけ、しばらくするとオモリが激しく動きます。そうしたら、オモリの動きが止まらない程度の弱火にしましょう。
オモリの動きが強くても弱くても鍋の中の圧力と温度は同じです。

・ 加熱中は動かさない
→ いったん火にかけたら、オモリを外したり、フタを開けたり、鍋を揺らさなでください。急に蒸気が吹き出すこともあるので危険です。

・ 蒸す時間が過ぎてもフタが開かない時や、調理時間が過ぎてしまいフタをすぐに開ける時の対処
→ オモリを載せたまま、フタの上から水を30秒から1分ほど流し続けて冷やし、蒸気を抜いてから開けましょう
また、水をはった中に30秒~1分ほど鍋をつけて冷やす方法があります。
※ 一般的に蒸し時間が20分以上のときは、鍋の圧力が下がっているので冷やす必要はありません。
ただし、鍋の2/3量まで材料を入れたときには、圧力が下がりにくくなります。
オモリを傾けて、蒸気が出ない事を確認してからオモリを外してフタを開けます。しかし、蒸気がまだ出るときには圧力が下がっていないサインです。

水をフタの上からかけ流しています

圧力鍋に水をかけながし

・火にかけて20分以上たってもオモリが動かない
→ ノズルの穴にゴミがつまり、オモリが動かないでいるのを気が付かない時でも、安全装置が一定の圧力になると作動し、破裂するのを防ぐのでご安心を。

◎ 安全装置の所から蒸気が引き出していれば、安全弁パッキンを交換したり、パッキンを外してスプリングを掃除します。
◎ 蒸気もれがなときは、水が入っているか調べる。水が入っていないと、圧力がかからず鍋の底が焦げてしまいます。
◎ フタの裏のノズルの穴にゴミ入っていないかを確認する。つまっていたら、備え付けの掃除棒で掃除しましょう。
( ※ 特に煮物や大豆等の豆類を煮た後は、つまりはないか確認し掃除が必要ですが、あらかじめ、むし板を逆さにして、落し蓋として使用することで、大豆などの皮や泡がフタの裏側に付着するのを防ぐ効果があります。)

掃除のときにはマッチ棒や楊枝で掃除は絶対にしないでくださいね。

ノズル掃除棒は小さいので、ツマミにビニール紐などをつけておくと見やすくて便利ですよ。

ノズル掃除棒

掃除棒を使ってノズル掃除をします

ノズルを掃除棒で掃除

鍋のフタの内側のノズルの固定キャップのネジを外す

圧力鍋キャップのネジを外している

キャップを外したら、キャップの穴を掃除してまたキャップを取り付けて終了です

圧力鍋キャップを掃除する

・蒸気が横から漏れている
→ 蒸気が横からもれていれば、圧力はかかりません。一旦、火を止めて圧力鍋を冷やしてからフタにパッキンが正常に収まっているか調べます。
パッキンにゴミがついたり、亀裂や劣化で固くなってボロボロだったりすれば交換が必要です。
※ パッキンと安全弁パッキンは半年に1回交換するのが良いですよ。(交換方法は後述します。)

圧力鍋の使用後のお手入れ掃除方法

・圧力鍋はスポンジで丸洗いします
→ 寝かせ玄米のときには、普通に丸洗いしますが、特に酸味や塩気の強いものや油の多い料理をしたときには、洗剤で十分に洗ってから水洗いして水気を拭き取りましょう。

・底がこげついた時は?
→ お湯で浸してから、金タワシでこげを取り除きます。
米の薄いとぎ汁か、野菜くずと水を鍋に入れてフタをあけたまま10分ぐらい沸騰させます。

・ ノズルの穴の点検
→ ノズルの穴に煮物のカスなど詰まってしまうことがあります。その場合は、フタを裏返しにしていっぱいの水を張って、ノズルから水がスーと流れていればOK.
水が流れなければ、備え付けの掃除棒で掃除をします。楊枝やマッチ棒で掃除は絶対にしてはいけません。

ノズルから水を流し点検

・ 鍋のフタの内側のパッキンと安全弁パッキンの点検
→ 安全弁のパッキンはコンタクトレンズのように小さいのですが、光をあてたときに真ん中が凹んていたら交換時期です。
パッキンは縁が黒っぽくなったら劣化しているので交換しましょう。
半年に1回、安全弁パッキンと鍋のフタの内側パッキンを交換するのが良いですね。
劣化した安全パッキン

鍋のフタの内側パッキンと安全弁パッキンの取り替え時期は?

パッキンと安全弁パッキンは半年に1回の交換が良いとされています。
圧力鍋の横から蒸気がもれないうちに交換するのがよく、パッキンの縁が黒っぽくなったら交換時期だと判断しましょう。

安全弁パッキンの取り替え方法

割り箸などで古い安全弁パッキンを押すと内側の溝から外れますので、指かピンセットで取り出します。

割り箸で安全弁パッキンを取り外す

新しい安全弁パッキンを内側の溝にひっかけて指で反対側を押して溝にはめこみ終了です。

新しい安全弁パッキンを指で取り付け

鍋のフタの内側のパッキンの取り替え方法

鍋のフタの内側のパッキンを外します。

パッキンを取り外す

フタの内側の溝とパッキンの凸部分を合わせてはめます

圧力鍋のフタの溝にパッキンを合わせてはめる

スプーンなどで、パッキンの内側を押し込んでいき、これでパッキン交換は終了です。

パッキンをスプーンで内溝に取り付け

アルミ内鍋の焦げを取る方法

PC60Aアルミ内鍋

長く寝かせ玄米を作っていると、アルミの内鍋に小豆と玄米の焦げたような茶色の沈着物がつきますよね。

アルミ内鍋の焦げ

焦げをとるには、アルミ金たわしか、スチールウール(繊維の細かいもの)で、台所の中性洗剤で洗うと茶色の沈着がとれますよ。
もう、既に茶色の沈着がガッツリの場合は、繊維の太いスチールウールを使用すると取り除けます。

こちらのアルミのたわしは、繊維が太いので、びっちりした茶色の沈着物を取り除くには簡単に取れます。


アルミたわし

スチールウールはこういうのがホームセンターに販売されているので購入しました。

ボンスター

このタイプのスチールウールもあります。

アルミスポンジ

手袋をして台所の中性洗剤をつけて洗います。

ポンスターでアルミ内鍋を洗っている。

使用後のスチールウールはサビるので、必要な分をハサミで切って使用してくださいね。

スチールウールのサビを切る

すすぎの湯は、熱めのほうがきれいに水敵もとれますね。

また、洗剤はクレンザーを使うと、汚れは取れやすいです。
ですが、クレンザーは長期にわたってアルミを研磨するのであまり古くなった内鍋は新しい物と交換するのがオススメです。

クリームクレンザー

古くなったアルミ内鍋は、製造元の鋳物屋へ連絡すると、新しいアルミ内鍋を購入できます。

私が使っているPC60Aタイプの圧力鍋のアルミ内鍋だと、2268円+消費税で購入できました。

鋳物屋では、補修部品が細かく販売されており、メンテナンスでわからない事も電話やメールで相談できるので安心ですうよ。

鋳物屋公式ホームページ(http://imonoya.co.jp/)

トラブルで寝かせ玄米がパサパサしてしまったら?

トラブルで寝かせ玄米がもちもちにならずに、十分炊きあがらずパサパサになってしまったときの対応法について説明します。

パッキンの劣化などで、圧力がかからずに寝かせ玄米が十分に炊きあがらなかったら、どうしたらいいのでしょうか?
寝かせ玄米がもちもちにならない、パサパサ~では食べたくありませんよね~ ^^;
そんな時に私は、まず慌てずに保温ジャーへ入れてます。
そして、一部を雑炊にしたり、水と一緒にコトコト煮て寝かせ玄米のお粥にしたり、そのままチャーハンにしたりします。
またホームベーカリーでパンにしてみると食が進みますね♪
あと、ホットケーキに混ぜて焼いたりするとお子さんにも美味しく食べられます。
そして、寝かせ玄米甘酒にしてしまうのもおすすめですよ。

関連記事:寝かせ玄米と米麹からつくる甘酒の作り方まとめ!おすすめのレシピも紹介 

関連記事:寝かせ玄米と米麹を使った甘酒のパンの作り方まとめ!砂糖なしでホームベーカリーで簡単に

これらを参考にされてみてくださいね。

まとめ

圧力鍋は、内部が120℃と高熱で色々な料理を美味しく調理できる便利な製品です。
製品のことを十分に知ってトラブルのときには正しく対応し、安心してお料理をしましょうね。