フルーツトマトアイコ沢山画像

トマトが嫌いだったのに、フルーツトマトを食べた瞬間から「こんな美味しいトマトは食べたことがない!」と、その甘さに驚きますね。
フルーツトマトは、品種ではなくその糖度が8以上のものをフルーツトマトというのだそうです。
赤く完熟したフルーツトマトは、糖度10以上となって甘さだけでなく旨味は絶品ですね。
 
では、フルーツトマトの糖度が一番高くなるときはいつでしょうか?
実はスーパーでトマトを購入する時に、より甘いトマトを見分けるコツがあるそうですよ。

ここでは、そんなフルーツトマトの食べごろの時期と、美味しさの見分け方やフルーツトマトの常温・冷蔵・冷凍保存についてお伝えします。

尚、写真は私が撮影したものを使用しています。

フルーツトマトの冷凍保存なんて初めてだワン


フルーツトマトの美味しい時期と美味しいフルーツトマトの見分け方は?

 
なんといっても、フルーツトマトの時期は春です。
年間を通じて一番美味しく食べられるのは、3月下旬から5月なのですね。
ですが、年毎の気候によって春の収穫時期もずれることがあります。
なので、可能であればフルーツトマトの生産者さんに「今年のフルーツトマトはいつ頃から収穫されるか?」と聞いてみるのがいいですよ。
6月以降は夏トマトとして流通していますが、元がフルーツトマトの木になっているので、普通のトマトよりも甘いのです。
 

フルーツトマトの美味しさの見分け方

フルーツトマトは、収穫したときには少し色が薄い印象があります。
その時点で、食べても糖度が8以上あるので美味しく食べられまね。
しばらく経つと、追熟されるのでトマトの色が更に赤く変化し糖度や味も凝縮されて美味しくなるのです。

おいしいトマトの見分け方は以下の3点です。

  1. 形や実の大きさに関係なく、濃くていい色がついているもの。(追熟したフルーツトマト)
  2. 大きなトマトには、「星」と言われるスターマークがついている。
  3. ヘタの部分から甘い香りがして、ヘタの周囲がオレンジ色が糖度が高い。(フルーツトマトの生産農園にもよります。)

左は収穫直後のフルーツトマト(このままでも糖度が8以上と高いので、美味しく食べられます。)
右は収穫後、常温で追熟して1週間たったフルーツトマト。(メロンくらいの甘さ!)
 
生産者さんから直接に採りたてを頂いてきました。
ちなみに、贈答用に購入すれば、形の良いものを選んでくれます。

形はまんまるでなくて、いびつなのですが味は抜群です♡。

フルーツトマト収穫直後と追熟後

↓フルーツトマトの中心から放射状にスターマークがついていますね♪(こちらも、形はいびつです。)

フルーツトマトスターマーク画像

左はヘタの周囲がオレンジ色のフルーツトマト。
右はヘタの周囲が赤いフルーツトマト。 (個人的な感想はどちらも美味しいです。)

フルーツトマトのヘタ

フルーツトマトは小さい方が美味しさが凝縮されている可能性があるので、スーパーで購入するときには、「小さめを選ぶとよい。」と聞いたことはありませんか?
実際に食べ比べてみると、たしかに小ぶりのトマトの方が味が凝縮されている印象がありますね。
でも、大きめのフルーツトマトもまろやかな味なので個人的には好きです (^^)

フルーツトマト大玉小玉

フルーツトマトの「アイコ」という品種です。
これは、また味はぎゅ~っと、濃縮されているイメージですね。

フルーツトマトアイコ画像

こちらは、フルーツトマトの「フルティカ」です。
アイコよりもお弁当に入れた時に、潰れやすいです。
ただ、味はアイコよりもフルーティーです♪

フルートトマトのフルティカ

フルーツトマトの品種で味わいも違って
楽しめるワン

フルーツトマト生産の様子

 
長野県 阿智村の「佐藤農園」のフルーツトマトハウスです。
冬の間は、ハウス内をオイルヒーターで温めてます。

フルーツトマトハウス

適度に水をやりながら、トマトの背丈は180cmくらいまで成長します。
収穫直後のフルーツトマトの木。
今は、まだ未熟な緑のトマトがなっています。
↓ 「おいしくな~れ!」と生産者は話しかけているそうですよ 笑 (^o^)

フルーツトマトハウス中の木

↓ 収穫したフルーツトマト

フルーツトマトコンテナの中

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フルーツトマトの保存期間と保存方法は?

 
フルーツトマトは、生で食べるなら常温保存が適しています。
ただ、フルーツトマトを長持ちさせたり長期保存をするには冷蔵・冷凍保存をします。
ここでは、保存期間と保存方法について説明しますね。

常温・冷暗所・冷蔵庫・野菜室の温度については次のようになります。

保存場所 保存温度
常温 15~25℃
冷暗所 14℃以下
冷蔵庫 0~5℃
野菜室 5~10℃

フルーツトマトの常温での保存方法と期間は?

 
フルーツトマトは、収穫のとれたてを流通させるので、収穫後、3~5日で常温で追熟されて糖度も増し味が凝縮されるのです。
なので、収穫後に冷蔵庫へ入れてしまうと、追熟が止まってしまい糖度も上がりません。

購入した時は、まだ未熟なフルーツトマトの状態なので、冷蔵庫へ入れないで常温で追熟して赤くなって完熟したら食べるのが一番美味しく食べられますよ。

ただ、1週間~10日の献立を考えて、フルーツトマトを使いたい場合は、冷蔵庫保存で日持ちさせるのもいいでしょう。
 

常温で追熟される期間の目安

常温での追熟させる目安は以下になります。
(気候や天候によって変化があります。)

季節 常温保存期間
1週間
春・秋 3~4日
2~3日

常温での保存方法

 
まだ、未熟なフルーツトマトを追熟するときには、15℃から25℃の常温で追熟させます。

準備品:

  • カゴやバスケットのような風通しのよい容器
  • 購入した時の、ビニールやトレイは外して、カゴやバスケットへ移し替えます。

  • 新聞紙かキッチンペーパー
  • フルーツトマトは圧力がかかったところから、痛みやすくなります。
    なので、1個1個が当たらないように間隔を開けるか、または新聞紙かキッチンペーパーに包んでクッション代わりにします。

 

追熟になるにしたがって、血管の老化を防ぐ効果のあるリコピンが増えると言われていますね。
これは、未熟なフルーツトマトです。
↓ まだ、ピンク色です。

未熟なフルーツトマト

保存する時の手順:
 
①新聞紙かキッチンペーパーで包んで、籠やバスケットに入れて保存します。
↓ これは、1個1個の間隔をあけてあるので、新聞紙を全体に包んであります。

大玉フルーツトマトを新聞に巻く

②熟して赤くなってきたら、風通しのよい直射日光のあたらない14℃くらいの所へ移すと少し長持ちします。
ただ、夏場は外気が高いので、完熟してきた時点で冷蔵庫保存したほうが無難です。
 

赤くなったフルーツトマトの味は絶品だワン

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フルーツトマトの冷蔵保存方法と期間

 
ここでは、丸ごとのフルーツトマトや、切った後の冷蔵保存方法について説明しています。

丸ごとフルーツトマトの冷蔵存方法と期間

準備品:ポリ袋 ・キッチンペーパー
保存場所:冷蔵庫の野菜室
保存期間 :2週間

保存する手順
①へたの部分を下にして、くっつかないように並べ、ポリ袋の中に入れて口を軽く閉めて保存します。
フルーツトマトは重なり合うとその部分から早く悪くなるのでくっつかないように並べるのがポイントですね。

②完熟したフルーツトマトは痛みやすいので、キッチンペーパーをクッション代わりにして1つ1つ包んでからポリ袋にいれましょう。

③ポリ袋の口は軽く締める。

④冷蔵庫の野菜室へ入れる。

こちらは、完熟していないフルーツトマトなので、キッチンペーパーで包まずにポリ袋へ入れています。

↓ フルーツトマトをポリ袋へ入れたら、ポリ袋に少しハサミでカットを入れておくとフルーツトマトからの湿気が逃げやすいです。

フルーツトマトポリ袋をカット

POINT

フルーツトマト冷蔵庫内(0~5℃)で保存すると低温障害を起こします。
低温障害では実がぶよぶよとしてはりがなくなり、食感や風味も落ちます。
5~10℃の野菜室で保存してくださいね。

切ったフルーツトマトの冷蔵保存方法と期間

 
切ったフルーツトマトはラップに包んで冷蔵保存します。
カットしたものは鮮度が落ちるのも早いので、1~2日で使い切るようにしましょう。

準備品:サランラップかジップロック
保存期間:1~2日
 

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フルーツトマトの冷凍保存方法と期間

フルーツトマトは冷凍すると、細胞が壊れて旨味成分がでやすくなります。
収穫した直後に冷凍すると、栄養を失うことなく半年~1年の長期保存することができます。
また、フルーツトマトは、急速冷凍し早く冷凍させればさせるほど素材の傷みを抑え鮮度を残せるそうですよ。
なので、冷凍保存はアルミ皿かステンレストレイにのせるのがベストです。
アルミ皿やステンレストレイは熱伝導率が高いので、その上にフルーツトマトをのせることで素早く冷凍させることができます。
アルミ皿やステンレストレイは100均で購入できます。

熱伝導率でいうと、アルミが236でステンレスは16.7です。
なので、アルミ皿を使うのがベストですよ。
アルミ皿は、ステンレストレイの15倍の熱伝導率で冷気が伝わりやすいのです。

POINT

アルミ皿はステンレスより、効果的に急速冷凍できる。
しかし、難点はアルミはステンレスに比べると柔らかいのです。
なので、冷凍室に入れる時にしっかりしたトレイを使いたい時は、アルミ皿を2つ重ねるかステンレストレイを選びましょう。

フルーツトマトをジップロックかポリ袋へ入れるときは、しっかり空気を抜きましょう。
空気を抜かないと、熱伝導率が低下してしまいます。

フルーツトマトを冷凍保存する方法は以下の形態です。
 

  • 丸ごと冷凍保存する。大玉・小玉・ミニのフルーツトマト
  • トマトをざく切りにして冷凍保存する。大玉・小玉・ミニのフルーツトマト

冷凍保存期間は半年~1年と長期保存が可能です。

POINT

冷凍したフルーツトマトはサラダには不向きです。
丸ごとや刻んだフルーツトマトは、加熱しながら解凍しつつそのままトマトソースやミートソースや煮物などの料理に使えます。
フルーツトマトのミニは、冷凍シャーベットとして食べられます。

丸ごと冷凍保存方法

 
準備品: 

  • ジップロックかポリ袋
  • 付箋  ポリ袋に日付を書いて置くため。
  • マジックは透過性があるので、ポリ袋には直接日付を書きません。
    ジップロックには日付を書くようになてますが、空気を抜いたりすると袋が変形するので、付箋に日付を書くと便利です。
        

  • アルミ皿かステンレストレイ (100均で売っています。)

アルミ皿やステンレストレイがなければ、大きめのタッパーへアルミはくを敷いて代用します。
その場合も、とにかくジップロックかポリ袋の空気をしっかり抜くことが大切です。

アルミをしいてフルーツトマト冷凍

 
保存の手順:
①冷凍したままでもすぐに使えるように先にへたの部分は包丁で切り取り除く。
ヘタはこの時にしっかり取り除いてしまった方が、後の調理が楽になりますよ。

フルーツトマトのヘタをしっかり取る

②フルーツトマトのヘタを下にしてジップロックへ入れ空気を抜き、アルミ皿かステンレス皿に載せて冷凍保存します。

100均で購入したアルミ皿。
これは、2つにBOXが別れてますが、シングルもあります。

アルミ皿100均

スレンレストレイ。
これも100均で購入しました。

ステンレス板100均

ジップロックへフルーツトマトを入れて空気を抜きます。

ジップロック袋へ入れたフルーツトマト

フルーツトマトの小玉とフルーツトマトのミニを入れました。
付箋で日付を書くと便利です。

アルミ皿へフルーツトマト入れて冷凍

 

刻んだフルーツトマトを冷凍保存する方法

フルーツトマトを刻んで冷凍保存すると、煮物や汁物、トマトソースに使えます。
あらかじめ、トマトソース用に決めてあれば、皮を湯剥きしてから刻むといいですね。
 
準備品:

  • 冷凍用ジップロック
  • アルミ皿かステンレストレイ

保存の手順:
① フルーツトマトのへたを包丁で切り抜いた後、刻む。

フルーツトマトと刻む時は、ヘタをとったら、フルーツトマトの後ろの溝にそって包丁を入れると比較的水分が出にくいです。

トマトの溝に沿って包丁を入れる向き

② ①をジップロックに入れて塩を軽くもんで全体を混ぜてる。
③ ②を平らにして金属トレイの上に乗せて冷凍保存します。
 
冷凍フルーツトマト刻み

POINT

冷凍用ジップロックへいれたら、薄く平らにしてアルミ皿やステンレストレイに置くことでと早く均一に冷凍でき、解凍する時間も短くなります。
ジップロックの空気をしっかり抜くことで、冷却時間を早めます。

 

フルーツトマトの解凍方法は?

丸ごとのフルーツトマトと刻んで冷凍したフルーツトマトは、トマトソースや煮物など加熱しながら調理してOKです。

こちらは、大玉の冷凍フルーツトマトです。
石のようにカチカチに固いですよ。

冷凍フルーツトマト

フルーツトマトを丸ごと冷凍した時は、軽く十字に切れ目をいれて水に30秒~1分くらい漬けると簡単に皮が剥けます。

フルーツトマトボウルの水へ漬ける

冷凍フルーツトマト皮むき

丸ごとのフルーツトマトは加熱調理しながらでも解凍までにやや時間がかります。
電子レンジの生解凍してもいいですが、解凍しすぎて組織がくずれないように注意が必要です。

冷凍丸ごとフルーツトマトを、スープの具材とてそのまま鍋へいれると、フルーツトマトが汁に馴染んでおいしいです。

これは、冷凍フルーツトマトを加熱しながら解凍して、スープにしました。
フルーツトマトの形はなくスープに溶け込んでますね。

フルーツトマトスープ画像
 

常温での自然解凍はフルーツトマトの組織が壊れて水分の流出も多くなり、美味しくなってしまいます。

なので、食べる前に一旦冷蔵庫へ移して2時間~3時間くらい自然解凍します。
そうすると、水分の流出が常温のときよりも少なくてすみ、味が落ちるのを防ぐことができますよ。
 
↓ こちらは、冷凍フルーツトマトのアイコとフルティカです。石のように固いです。

冷凍フルーツトマトミニ

↓ 冷蔵庫へ移して2~3時間たったら、はちみつレモンとミントを添えてフルーツシャーベットとして美味しく食べられますよ♪

フルーツトマトミニシャーベット

はちみつレモン漬けの作り方はこちらの記事を参照してくださいね。
関連記事:
レモン長期保存方法と賞味期限まとめ!冷蔵庫と冷凍庫で長持ちさせる保存方法を紹介 

POINT

常温での解凍はしないこと。
食べる前日に、一旦冷蔵庫へ移して2~3時間くらい自然解凍する。

 

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フルーツトマトを乾燥保存させる方法

 
フルーツトマトは乾燥させると味が凝縮します。
そのままフルーツトマトチップスとして食べられるし、パンに載せたりして食べるといいですね。
更にオリーブオイルに漬けておくとパスタのソースとしても使えます。

ドライフルーツトマトにして保存する方法

ドライフルーツトマトはしっかり水分を取ることがポイントです。
フルーツトマトと塩で、フルーツトマトのグルタミン酸と結合され、旨味が引き出されるんですよ♡。
準備品;

        

  • 塩 適量
  • キッチンペーパー
  • ポリ袋かジップロック

保存場所:冷蔵庫
保存期間:1ヶ月
 
ドライトマトの作り方の手順

①トマトを輪切りにし、プチトマトなら半分に切る。
②  キッチンペーパーで水分をふき取る。
③ オープンシートを敷いた天板にフルーツトマトを並べて、全体に塩をふりかける。

フルーツトマトとクッキングシート天板
 
④ オーブンの130℃で30分加熱し、余分な水分が出ていたらキッチンペーパーで拭き取る。

フルーツトマトオーブン
⑤ されらに30分から40分加熱する。(特に、スライスしたフルーツトマトは、こまめにトマトの様子を見て、焦げないかチェックが必要です。)
⑦ オーブンから取り出し、風通しの良い静かなところで日陰干しを1時間して完成。
⑧ ポリ袋かジップロックへ付箋で日付けを記入して冷蔵庫で保存する。

POINT

ドライトマトを作るなら、フルーツトマトのミニを半分に切ったものがおすすめ。
大玉と小玉をスライスしてオーブンに入れると、焼き上がりにムラができて一部は焦げてしまうこともあります。
大玉と小玉の場合はオーブン加熱が30分過ぎたら、こまめに覗いて確認してくださいね。
フルーツトマトチップスはおつまみにイイ わん。

フルーツトマトをオリーブオイルに漬けて保存

フルーツトマトのオリーブオイル漬けにすると味がこってりなめらかになります。
作っておくと、パスタソースや、パスタに1~2枚を添えると可愛いです。
また、パンに挟んで食べてもいいですね。

フルーツトマトオイル漬け

準備品:

  • 煮沸消毒した瓶
  • オリーブオイル 乾燥させたフルーツトマトを浸す量
  • にんにく・唐辛子・スイートバジルなどお好みで入れる

 
作り方の手順

① 乾燥したフルーツトマトを煮沸消毒した瓶に詰める。
② にんにくや赤唐辛子、スイートバジルなどお好みのものを①へ加える。
③ オリーブオイルで全体を浸す。
④ 日付を書いてから冷蔵庫へいれて保存する。

保存期間:1ヶ月

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おわりに

フルーツトマトは甘くてとても美味しくて人気です。
その分、お値段もそこそこかかりまよね。
丸ごとたべるのが一番美味しいのですが、冷蔵・冷凍・乾燥して保存すして長持ちさせて調理するのもいいですよ。
お試しくださいね。