エッセイ書き方のまとめ!エッセイコンテスト入選作品の面白い例文も紹介!

文章は、書き手と読者のコミュニケーションの大切な手段ですね。
私もブログやFacebookなどのSNSで、文章を書いて自己表現する機会が多くなりました。
そして自分が発信する文章によって新たな出会いとなったり、人脈が広がるときっかけになりますよね。

「どうやったら人の心に届く文章が書けられるのだろうか。」と考えたことはありませんか?
ブログにはエッセイ型とコラム型がありますが、無料ブログでよく書かれているのはエッセイ型が圧倒的に多いと人気ブロガーが言っていました。

私も友人も無料ブログを書いているし、中にはブログランキング1位を獲得して出版された人の書籍を読むことがあります。
ブログ記事をまとめられた本では、時間を忘れて読んでしまうのでエッセイにとても関心を持ちました。
ここではエッセイとコラムの違いや、共感がうまれやすい文章の書き方のポイントについて、作家の仲谷 史子(なかたに ふみこ)さんから伺ったことや、私が調べたことも交えて紹介していきますね。

仲谷史子さんは、超難関の大阪女性文芸賞、北日本文学賞などに入選され、現在では作家としてコラム、エッセイや小説を書かれています。

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エッセイとは?その概要とは?

エッセイ(エッセー)とは、和訳すると「筆者の体験や読書などから得た知識をもとに、それに対する感想・思索・思想をまとめた散文であり、あれこれと心に浮かぶままに思うことを書きまとめた随想である。」ということです。
ブログでも上質で完成度の高いエッセイは出版されることもあり、エッセイストとなります。
 

エッセイは筆者の自分視点

エッセイは客観視点ではなく、あくまで筆者の自分視点です。
以下に、7つのポイントを説明します。

POINT

・自分の体験を描いた文章のこと。

・体験を描写の中に考えや思いを表現するもの。

・体験のみを書いて自分の考えを主張しない形式でもいい。

→体験を7割で、自分の主張や考えを3くらいまでするのが目安。

・エッセイの文章は人々に共感や感銘を与えるもの。

・テーマや内容は自由に決めてよく、体験事実と感情を表現していく。

→「私の人生で起きた事」を「私の視点」で「私の感情や気持ち」を表現する書き方。



 

コラムとは?エッセイとの違いは何でしょうか?

コラムとは新聞・報道・雑誌ニュースサイトなどに掲載される、シュース以外の記事で、個人的な分析・意見が組み込まれています。
評論やエッセイの他に、人生相談コーナーや「~おすすめ」なども含まれます。コラムの執筆者をコラムニストといいます。

POINT

・主張、批評、知識として伝えたいことを文章にしているもの。

→体験0で主張が9割ということもある。

・テーマ選びは、多くの人に知られているある事柄を取り上げて、客観的な分析、筆者の個人的な分析や意見を整然とまとめているもの。

→「世界で起こっている話題や出来事」を「世の中の客観的な視点」と「鳥の目と言われる俯瞰視点」と「私の意見や主張」を交えて「結論や読者への投げかけ」を表現する書き方。

・人生相談コーナー、おすすめの商品などが含まれ、集客文章もこれにあたる。

 

エッセイを上手に書くには?

エッセイを上手に書くにはどうしたらいいのでしょうか?

自分の人生で起こったことを、自分がどう思ったのか、どう感じたのか、自分の眼球を通して見える風景や景色なども綴るといいのです。そうすると、読者が筆者と同体験をしていくのです。

下の例文を読んででみましょう。↓

私の左の肩をポンポンと誰かがたたいた。左へ体をよじらせ振り向いた。メガネの赤い縁とレンズの向こう側に長い髪で唇がつややかに光っている女性の姿があった。
一瞬静止している私にその女性は、「わたしよ、わたし。真弓!」と人懐っこい笑顔を見せてきた。
「え~!真弓ちゃん?」とびっくりした。だって、誰だかわからないくらい、きれいになっていたからだ。真弓ちゃんは中学校のときの同級生だ。

 

主人公の「左へ体をよじらせ振り向いた」「赤い縁のメガネをかけて見える景色」が書いてあり、「読者が筆者の身体に入った体験」をさせています。

そして、「びっくりした。」「誰だかわからないくらい、きれいになっていたからだ。」たと感じたことを書き、「読者も同体験」ができるのです。

テーマ選びはどのようにしますか?

①テーマは自分の実体験をもとに自由に設定してください。

楽しかったこと、悲しかったこと、面白かったこと、怒れたことなど自由です。
できれば自叙伝ではなく、出来事のワンシーンを切り取って考えてみましょう。

これだけは伝えたい!という事を意識しておきましょう。

また40分ほど舟を止めて頂いたので、屋上デッキにあがると360度パノラマ夜景が見られました。

夜景の美しさに感動し、みんなでワイワイと記念撮影をしました。

構想段階で、伝えたいものを意識しておきましょう。

タイトルはどうすればいいのでしょうか?

① タイトルは、本文を連想させるようなものを表現しましょう。本文を象徴するようなものです。

全体的に「私」という主人公の潔い性格を浮き彫りにしたストーリーになっているなら、「竹」とか「サムライ」とか 笑

本文を書いて一番最後にタイトルを考えて設定してしてもいいのです。

タイトル作成を後回しにして、まずは書きたいものを書いていきましょう。

導入部分を読者の興味をそそるものにするには?

① まずは、回想的表現や過去形で書いみましょう。または、コラム形式に私の考えや意見の文章の書き出しもいいです。

導入部分は、独自の視点と考え方が本文に展開されていくようなイメージですね。

スタートの時の「私」という主人公は、悲しみや挫折、痛み、嬉しいなどの感情を持っている人物であることを、少し意識してみてから書き出しましょう。

回想形式は
・当時の振り返り
・【 ある日~ 】と始まることもある
・【 その時私は~ 】していた

そんな切り出しもいいですね。

② 思わせぶりな表現をしない。

事実的結論を最初に書いて、筆者である「私」が見えているものや事実を読者に後から説明しないでくださいね。
読者が混乱をします。
「私の視点」が「読者の視点」と同時にすすんでいけるようにする文章にしましょう。
読者が文章から情景を映像化できていけるように書いていきましょう。

文章はどこで読まれるのか意識しましょう。

ブログの読者なのか?
文章試験やコンテストの審査なら事前に傾向を調べておくといいですね。

本文はどう書いたらいいのでしょうか?

① 本文は、自分の体験を書くのが基本ですが、つじつまの合わせるくらいの体験から少しはなれたことも書いてもよいのです。

本文を書き出したら、気持ちや感情(嬉しい、悲しいといった感情)表現をしないで、淡々と体験のみを書いてみましょう。
淡々と事実を書いていると、面白いことにその描写から浮かび上がる感情が読者に湧き上がってくるのです。

③ 本文を書きながら「これを私は出していくのだ。これを表現するのだ。」という意識を常にもって伝えましょう。

そしてストーリーに関連しないことを一切書かないことですね。
何度か修正していくうちに個性が出てきますよ。

④ 本文の文章は起承転結の結論を書かない

通常は起承転結をイメージしますが、エッセイの場合はあえて結論はかきません。
読者に結論を委ねることですね。
なぜなら、筆者が書いた作品を読んだ読者は、すでに読者の体験そのものとなっているからです。

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上質なエッセイとはどんなものでしょうか?

① 自分の思いや主張をあえて書く時は次の表現をしています。

「~と、私は思う。」「~と、私は思うのだがどうだろう。」「~と、私は思うところがある。」
こういう表現にすると、読者に選択権を与えて、受け入れられやすく共感されやすいものとなります。

② エッセイでも、気持ちや感情表現をすることがあります。

「あー、腹が立つ」「悲しくなった」という思いを書く時には、読者に同じ感情が芽生えるように出来事を十分に描写してから初めて書きましょう。
エッセイの中の主人公は、読者よりも先に喜んではいけないし、泣いてもいけないと言われます。
なので表現方法は「嬉しい気持ちになった。」「悲しくなりました。」というように、自分自身の感情を観察するような表現方法をとるといいでしょう。
つまりエッセイを書いているのは筆者である「私」という主人公なのですが、読者もその主人公になっているのですね。

③ 本文の中の登場人物は「私」との関係性をしっかり表現する。

登場人物に対して「私」という主人公はどのような関係で、「私」という主人公はどんな思いや感情をもっているのかを読者に知らせましょう。

④ 内容に意外性をいくつか持っている。

読者をいい意味で予想に反した裏切る展開があると、読者に飽きさせず、気付きを与えられます。

⑤ 文章にするとダサくなるものを単語で表現しない。

例えば「これが愛だ。」という表現をせずに、ただ起きている事実を淡々と書いてある。
愛かどうかは、読者に選択権があると意識する。

⑥ 全体に流れがあるものになっている。

例えば

・導入部分を現在の「私」の考えていることをコラム的に伝える。

・回想する。当時や、その時にしていたことを書く。

・「私」の眼球から見えている事実を文章にする。

・結論を書かない。

行間を使い分けている

行間とは言葉にしていない言葉以上のものが浮かび上がる場所です。

文章と文章の分け目に余白を設けて、あえて書かないことで筆者の感情や心を浮かび上がられさせやすい場所となるのです。

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エッセイコンテスト入選作品例文の紹介



伸びた恋

カップヌードルにお湯を入れて待つ時間は、とても長い。もう3分だろうと思って食べると、麺がゴムみたいに硬かった。好きな人と飲んだときは、180分が30分ぐらいに短く感じるのに。

25歳の春に、一人旅でこちらへ来たのでと、電話で彼をお酒に誘った。21歳の時に別れた人だった。会った途端、まだ彼をすきでいることに気付いた。居酒屋でビールを飲み、恋人がいそうな彼に、私は友達風を装った。彼は時々「おまえはアホか」と笑った。
宿泊しているホテルまで送ってくれた彼は、別れ際、私の頬に手を触れた驚いて見上げる。ふいに抱きしめられた。
部屋に戻った。ベッドに取り付けられたデジタル時計は、23時を表示していた。耳に、彼の吐息が残ってた。窓に広がる夜空を眺めた。半月が通り過ぎ、星々が瞬き、やがて遠くの空から太陽が昇り始めた。シャワーを浴びて、外に出た。観光地を巡り、軽い夕食をとってホテルに戻る。時計は22時30分を示していた。彼と別れてもうすぐ1440分。1分1分を味わった一日が終わろうとしている。私はカップヌードルにお湯を注ぎ、蓋をした。
突然、電話のベルが鳴った。交換手が彼の名を告げ、彼の声に変わった。
「ホテルの前にいる。出てこれるか」
私は部屋を飛び出した。もう彼の胸に飛び込んでいこうと思った。
走り寄った私に、彼は頭を下げた。
「昨日はごめん。酒によっておまえにあんなこと。謝らなと思って」
私は動けなくなった。
「謝らんといてほしかった」
彼は戸惑う顔をした。私は俯いて、再び顔をあげた。夜風が頬をなでていった。
彼と別れ、戻った部屋はヌードルの匂いがした。ちょうど3分ぐらい経っただろうとぼんやり思い、よろける足でテーブルに近づきギョッとした。蓋が開いて、湯を吸った麺が盛り上がっている。時計を見た。23時。30分が経過していた。
私はふやけきった麺を食べた。鼻水を啜り、「アホ」と小さくつぶやいた。

第二回100人共著プロジェクト「100人で書いた本~1440分篇」

最優秀著者賞 受賞 仲谷 史子

こちらの作品を解説しましょう。

◎ 導入部分は、現在「私」視点でコラム形式文章です。↓

カップヌードルにお湯を入れて待つ時間は、とても長い。もう3分だろうと思って食べると、麺がゴムみたいに硬かった。好きな人と飲んだときは、180分が30分ぐらいに短く感じるのに。

◎ 回想文章はこちらです。↓

25歳の春に、一人旅でこちらへ来たのでと、電話で彼をお酒に誘った。21歳の時に別れた人だった。

◎ 私の視点で事実が流れます。↓

会った途端、まだ彼をすきでいることに気付いた。居酒屋でビールを飲み、恋人がいそうな彼に、私は友達風を装った。彼は時々「おまえはアホか」と笑った。
宿泊しているホテルまで送ってくれた彼は、別れ際、私の頬に手を触れた驚いて見上げる。ふいに抱きしめられた。
部屋に戻った。ベッドに取り付けられたデジタル時計は、23時を表示していた。耳に、彼の吐息が残ってた。窓に広がる夜空を眺めた。半月が通り過ぎ、星々が瞬き、やがて遠くの空から太陽が昇り始めた。シャワーを浴びて、外に出た。観光地を巡り、軽い夕食をとってホテルに戻る。時計は22時30分を示していた。彼と別れてもうすぐ1440分。1分1分を味わった一日が終わろうとしている。私はカップヌードルにお湯を注ぎ、蓋をした。
突然、電話のベルが鳴った。交換手が彼の名を告げ、彼の声に変わった。
「ホテルの前にいる。出てこれるか」
私は部屋を飛び出した。もう彼の胸に飛び込んでいこうと思った。
走り寄った私に、彼は頭を下げた。
「昨日はごめん。酒によっておまえにあんなこと。謝らなと思って」
私は動けなくなった。
「謝らんといてほしかった」
彼は戸惑う顔をした。私は俯いて、再び顔をあげた。夜風が頬をなでていった。
彼と別れ、戻った部屋はヌードルの匂いがした。ちょうど3分ぐらい経っただろうとぼんやり思い、よろける足でテーブルに近づきギョッとした。蓋が開いて、湯を吸った麺が盛り上がっている。時計を見た。23時。30分が経過していた。
私はふやけきった麺を食べた。鼻水を啜り、「アホ」と小さくつぶやいた。

◎ 私の視点のまとめや結論は書かない。

読者が結論を出すものです。
読者は「時間とは伸びたり縮んだりするんだな。」「過去の恋は伸びてしまったヌードルのようで元にはもどらないということか・・」など、感じ取るのですね。

カップ麺ラーメンイラスト
 



おわりに

エッセイを書くと、文章で心の奥深い感情の表現ができ癒やしの効果があることに気がつきました。
ブログの記事をエッセイ型に書いて仲間とシェアする機会を持ったのですが、エッセイの書き方を学んだあとは、表現方法に変化が起こったと異口同音にいいます。
また、自分自身の人生を客観的に見つめてることができるし、仲間の書いた文章で仲間のたどってきた人生を垣間見ると、筆者思いと読者の感想は別ものになるのですが、それでいいのだとわかりました。
エッセイやコラムとの使い分けができるようになると、日々のことを文章で発信したり表現することが面白くなってくるようです。



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